終活をする意味は終活は、人生の終わりを迎えるための事前準備であることは間違いありません。しかしそれは辛い準備ではなく、老後の心配を減らすためにとても重要なことです。漠然とした不安を抱きながら過ごすよりも、全ての準備を整えた方が、これから自分が何をしていきたいか、ということも見えてくるのではないでしょうか。終活をすることで、残りの人生をどのように生きるかポジティブに考えることができ、より豊かな老後を過ごすことができるのです。終活を始める時期は?終活はいつごろ始めるのが良いか、などといった決まりはありません。興味を持ったときに始めるのがベストです。「終活ってなんだろう?」と気になり、検索をしたのなら、今がチャンスです。早すぎる、ということはありません。ただ一点挙げるとすると、判断力や体力が低下する前に行うことがベストでしょう。冷静に判断ができなかったり、やりたいと思っても体が思うように動かなかったりする状態では、納得できる終活にならない可能性もあります。終活のメリットは?老後をポジティブに過ごすために行うのが終活ですが、具体的にどういったことがポジティブにつながるのかわからない方も多いはず。ここでは、終活のメリットについて見てみましょう。半生を振り返ることができる長い人生、ふとしたときにある瞬間を思い出すことはあるでしょうが、改めて自身のこれまでを振り返る人は少ないのではないでしょうか。終活では、半生を振り返ることがスタートです。半生を通して、自分が楽しかったこと、苦労したことを確認し、今ある悩みや不安なことを整理していきます。漠然とした老後への不安を解消することができるこれからのことが何も見えていないと、老後についての不安は募るばかりです。半生を振り返り、自分がどんな老後を過ごしたいかがわかれば、何がやりたいのかもわかります。同時に、老後にどれだけの資金があれば良いのかを把握することもできます。遺される家族の負担を軽くすることができる自分が亡くなった後、どうしても家族や周りの人たちにはいろいろな手続きをやってもらわなければなりません。その内容は知人への連絡、葬儀やお墓の手配、遺品整理など、多岐に渡ります。終活の一環として、亡くなったあとに必要になる情報をまとめておくと、してもらうことがあらかじめ整理されているので家族の負担が軽くなります。遺残相続トラブルの防止亡くなったあと、遺された家族の間でトラブルになりがちなのが遺産です。誰がどのように相続をするのか、金額に関わらずトラブルは生じると考えておいても良いかもしれません。自分いなくなったあとも変わらず家族が仲良く暮らしていくためにも、終活を通して遺産整理をしておくのはとても大切なことです。終活のデメリット終活はメリットばかりというわけではもちろんありません。やはり、デメリットも発生します。ひとつは、最期のときに対する不安が大きくなるということです。充実した老後を過ごすことが大前提ではありますが、どうしても最期の瞬間を想像してしまう場合も。それで気が滅入ってしまったときは頑張りすぎずに、自分のペースで無理をしないことが大事です。自分ひとりではなく、家族や友人と一緒に進めてみるのも良いかもしれません。一方で、終活に関する詐欺を行う人や悪徳業者もいるのが現実です。少しでも怪しいな、と思った場合は周りの人に相談するようにしましょう。終活でやるべきことをリストアップそれでは、終活では具体的にどういったことを行っていけばいいのでしょうか。リストにまとめてご紹介します。身辺整理自宅に不要なものがたくさんありませんか。いらないと思うものは少しずつ処分していくようにしましょう。残したままだと、亡くなったあとに家族が遺品整理で困ってしまう場合もあります。また、何かあったときに連絡をしてほしい人の連絡先もまとめておくようにしましょう。財産整理土地や口座情報、株式、保険など、自分の財産について一覧でまとめておきましょう。財産管理が難しくなったときや相続の際に、一覧があると必要な手続きをスムーズに進めることができます。医療や介護などの方針を決めるもしものことがあったときに、どのような医療や介護のサービスを受けたいか、あらかじめ決めておきましょう。入居したい施設などがある場合は具体的にメモしておきます。家族に判断の責任を負わせる必要がなくなります。葬儀やお墓などの方針を決めるどういったお葬式にしたいか、お墓はどうするかなどを詳細に決めておきましょう。また、お葬式の場合は呼んでほしい人も決めておくとスムーズです。エンディングノートの作成エンディングノートには、財産の一覧や連絡先一覧をまとめたり、家族に必要な情報を伝えてありするという意味合いがあります。終活のやることリストの大半は、エンディングノートにまとめられます。エンディングノートに決まった書き方はありませんが、情報がわかりやすいようにまとめておくと良いでしょう。遺言書の作成遺言書があると、遺産相続の際にトラブルを防ぎやすくなります。遺言書は内容や形式が重要なので、作成の際は弁護士などといった専門家に相談すると安心です。エンディングノートにもさまざまな情報を記載し、家族に伝える役目がありますが、法的な効力がないので、トラブルを防ぐことができません。エンディングノートと遺言書の両方があるとより安心です。デジタル関連の整理忘れがちですが、現代ではデジタルデータの整理も大事です。スマートフォンやパソコン、インターネット上にあるデータを消去したり、気に入っている写真は現像したりしておきましょう。また、IDやパスワードをまとめておくと、家族が整理する際にもスムーズです。家族とともに終活を考えることも重要終活は自分自身の人生の総括ですが、その人生は自分だけのものではありません。責任感が強い方は特に「自分ですべてやらなければ」と思うかもしれませんが、気負いすぎず、必要な場面では家族を頼るようにしましょう。何より、老後についてしっかりと家族と話をすることで、家族での楽しい計画も考えられるようになるはずです。そして、整理した情報や方針などは必ず家族と共有を。終活は自分の活動であると同時に、家族にとっても大切な事柄なのです。前向きな人生を送るための終活をしようときには不安になったり、寂しくなったりすることもあるかもしれません。そんなときは、終活の手はいったん止めても大丈夫。無理をしないでください。そして、「終活」は自分のこれからをより楽しいものにすることなのだということを、常に心に留めておくようにしましょう。あくまで、前向きな人生を作るためにやるのだということを忘れずに。文:ふくだりょうこ