実家に帰る頻度は「年1〜2回」が多い株式会社AlbaLinkの調査によりますと、実家に帰る頻度が一番多いのは年2回が18.6%、続いて年1回が18.2%でした。このことから実家に帰る頻度が年1〜2回の人が多いということがわかります。「実家に積極的に帰りたいと思うか」という質問については「思う」と答えた人が64.4%でした。多くの人が実家に積極的に帰りたいと思っているようです。実家に帰るタイミングですが「年末年始」が50.6%、「夏休み・お盆帰期間」が41.6%となっており、年末年始やお盆を実家で過ごす人が多いようです。やはり、年末年始やお盆は長期休暇が取れる人が多いので、帰る人も多いのでしょうね。実家に帰る理由は?続いて実家に帰りたい理由ですが、500人のアンケート調査の結果中、1位は「家族に会いたい・話したい」で97人、2位が「家族が心配」81人、3位が「子どもに会わせたい」53人となっています。現代はスマホが普及して気軽に家族と連絡を取りやすい世の中ではありますが、やはり直接会うと雰囲気や家族の体の調子もわかりますよね。また、久しぶりに家庭料理を食べられるのも楽しみの一つです。アンケートの中には「ペットに会いたいから」という回答もありました。ペットも大事な家族の一員です。思春期の頃は「家にいたくない」と思っていた人もいるかもしれませんが、いざ離れて暮らすと家族のありがたみがわかって、会いたくなるものです。2位の「家族が心配」という回答ですが、自分の年齢が上がると、当たり前ですが家族も高齢になります。高齢になると何かと体調面が心配です。「入院中の祖母が気がかりだから」という回答もありました。3位の「子どもに会わせたい」ですが、お子さんがいると実家の家族にも子どもを会わせたくなりますよね。子どもも同様に、おじいちゃんやおばあちゃんに会いたいと思っているのではないでしょうか。自分たちは両親に厳しく育てられたけど、孫には甘いという例も多そうです。実家に帰る頻度が減る理由は一方で、実家に帰る頻度が減っている人もいます。500人にアンケートを取った結果、1位は「実家が遠い」36人、2位「家族とそりが合わない」35人、3位が「実家でやることがない」28人という結果に。実家が遠いと、移動に時間とお金がかかって大変です。また、昨今では「毒親」という言葉も流行り、親に会いたくない人も中にはいます。「親とは高校卒業から疎遠で、もはや話も性格もまったく合わない。お互いのために、距離を取ってたまにメッセージをやり取りするくらいがちょうどいい」という回答もありました。家族にはそれぞれ事情があるものです。3位の「実家でやることがない」に関しては「実家に帰っても田舎で出かけるところがなく、実家近くに残っている友人もいなくて退屈。パソコンやネット環境もないので、テレビを見るかスマホをいじるかくらいしかやることがない」という回答も見受けられました。実家でゆっくりできるかと思いきや、やることがなくかえって手持ち無沙汰になる人もいるようです。実家に帰る頻度を増やした方がいい理由実家に帰ると家族の身体的変化が把握できます。家族に持病があるなら悪化していないか、身体にどこか悪いところが出ていないか確認することで、今後のケアなどどうしていけばいいかわかるでしょう。また、実家を取り巻く状況、例えば家の老朽化なども確認できます。特に一軒家は時間が経つとガタが出てきます。実家に帰ったときにその点をチェックして、修理の手配をしたり、思い切って家を売って引っ越すことを考えたりすることができます。筆者の場合筆者は現在フリーランスですが、25歳までは会社員をしていました。休みを取りづらい会社だったので、当時はお盆に3日間、年末年始に4日ほど帰省していました。しかし、筆者の実家は飛行機を利用しないと帰れない宮崎県。移動だけでも半日かかり、航空券もその時期は普段の倍近く高くなっており、時間的にも経済的にも帰るのが大変でした。フリーランスとなった今はノートPCがあれば実家でも仕事ができます。そのため、お盆や年末年始といった航空券が高い時期を外して、毎年10月頃に4泊5日ほど帰るのがここ数年定番になっています。実家に帰ったら思いっきり親に甘え、食事は上げ膳据え膳です。祖母が高齢なので、帰ったら必ず会いに行くようにしています。地元の友人と都合がつけば食事にも行っています。また、中高時代にお世話になった先生に会いに行くこともあります。そして、実家に帰るたびに気づくのが両親の高齢化。両親とも足腰が悪くなり、特に母は杖がないと歩けない状態になっていました。しかし、仕事を定年退職してからは自由な時間が増えたため、これまでできなかった趣味に没頭し、今は太極拳にハマって発表会にも出ているようです。父も数年前、股関節を痛めて人工股関節を入れたため、最初のうちは歩くのが大変そうでしたが、毎日リハビリをして、今年はハーフマラソンを走りきれるくらいまでの回復を遂げました。両親の出会いは大学時代のワンダーフォーゲル部だったため、週末は二人で毎週のように登山に行き、仲良く楽しい老後を過ごしています。実家に行ってもうひとつ気付くのは、家がきれいになっていることです。私がまだ実家にいた頃は共働きだったため、家の片付けが行き届いていなかったのが、母が仕事を退職して時間ができたため、部屋がこざっぱりと片付いているのです。また、一部床がきしんでいた場所は張り替えてありました。洗面台も年季が入っていたものが新しいものに変わっていたり、トイレが最新式のものに変わっていたりしました。田舎で移動手段が自動車しかないので、帰ると車が新車になっていることもありました。ちなみに筆者はペーパードライバーなので、地元での移動も両親の運転に頼っています。実家に帰るといつも、私の好物が用意されているほか、布団を干してくれていてフカフカの布団で眠らせてくれます。思春期の頃は「高校を卒業したら絶対に一人暮らしをしてやる」と決めていました。当時は親とのそりも合っていませんでした。しかし、離れて暮らすと良い距離感を保てるようになり、今は実家に年1回帰省するのが楽しみです。しかし、親が高齢になってきたため、親の健康状態が今後心配です。そのこともあり、できるだけ毎年帰ろうと思っています。親や親戚が元気なうちに、実家に帰る頻度をできるだけ増やそうこれからの人生を考えると、帰省できる回数は限られてきます。両親や親戚が元気なうちにたくさん帰っておきたいものです。両親や親戚はいつまでも生きているわけではありません。家族それぞれ帰れない・帰りたくない事情もあるかもしれませんが、後悔のないように過ごせるといいですね。文:姫野桂