実家じまいについて知りたい人におすすめの本3冊周りで既に実家じまいを体験している人がいれば良いですが、なかなかそうもいかないでしょう。もし、周りで実家じまいを経験した人がいないのであれば、体験談をまとめている本を参考にしてみると良いでしょう。以下は、実家じまいについて体験談などが書かれている、おすすめの本です。ぜひ参考にしてみてください。実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方図解 親ともめずにできる これがリアルな実家の片づけです。両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方『実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』は、タレントの松本明子さんの体験談と家の処分や家財道具の整理、墓じまいについて専門家からのアドバイスが書かれている本です。特に、実家じまいをして遠方に住まいを移す際には、墓じまいを考える人も多いでしょう。この本では実家じまいに関することだけでなく、墓じまいについても触れられているため、墓じまいを考えている人も参考にしやすいです。専門家へのインタビューも会話形式のため、初めて実家じまいについて調べる人でもイメージしやすいでしょう。図解 親ともめずにできる これがリアルな実家の片づけです。『図解 親ともめずにできる これがリアルな実家の片づけです。』は、1650件の遺品整理をしてきた専門家が、実際の体験内容をもとに、実家の片付けについて解説している本です。実家の片付けに関するノウハウだけでなく、どのようにすれば親ともめることなく実家の片付けを進められるかについても書かれています。他の本と合わせて1冊持っておくと、実家じまいの一連の流れを理解しつつ、親と衝突せず進められる術を知れるでしょう。両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。『両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。』は、著者が実際に体験した実家じまいについて、流れに沿って書かれている本です。イラスト形式の本のため、文章を読むのが苦手な人でも実家じまいについて知識を深められるようになっています。本の内容としては、実家じまいをする上で直面した問題についても触れられているため、細かい体験談について知りたい人におすすめの1冊です。実家じまいに関する本を読んでおくメリット実家じまいの本を読むメリットは主に2つあります。実際に実家じまいした人の体験談が読める実家じまいの流れについてイメージしやすい本であれば、実際に実家じまいを体験した人を探す必要もありません。購入費こそかかりますが、人に聞く場合より手軽に実家じまいについて知ることが可能です。実際に実家じまいした人の体験談が読める本を利用すれば、自分の知り合いに実家じまいを経験した人がいなくても、体験した内容を知ることが可能です。実家じまいは何回も体験できることではないため、自分の身の回りで話が聞ける人を探すのは難しいかもしれません。また、経験した人がいたとしても、自分から実家じまいについて聞きに行くのはハードルが高く、結局聞けずに終わってしまう人も多いでしょう。本であれば、手軽に自分の知りたいことをピンポイントで知れますし、他の人に聞きに行く必要もありません。実家じまいの流れについてイメージしやすい体験談が記載されている本は、実家じまいの流れに沿って語られていることが多いため、実際に実家じまいするときのイメージをしやすいです。流れをイメージしていないと、効率良く実家じまいを進められない可能性があります。例えば、家財道具を片付ける際に、いるものといらないものの確認作業を複数回行ってしまうなどがあります。流れを一通り把握しておけば計画も立てやすいですし、後々作業のやり忘れも出にくいです。実家じまいの大まかな流れ特に親が元気なうちに行う実家じまいがどのように進んでいくのか流れを知りたい人は多いでしょう。本でも流れは分かりますが、事前に把握しておくことで、内容も理解しやすくなります。大まかな流れとしては、以下の通りです。家族間で実家じまいについて話し合う家財の処分新しく住む物件を探す実家を売却あるいは解体する家族間で実家じまいについて話し合う実家じまいを始める前にやらなければいけないことが、家族間での話し合いです。家族間でしっかりコミュニケーションが取れていないと、実家じまいを始めてから後悔してしまうこともあります。親族の中で誰か1人でも実家じまいに反対しているのであれば、無理に押し進めるべきではないでしょう。特に、親の意見は可能な限り尊重すべきです。一度実家じまいをしてしまうと元に戻せないため、必ず話し合いの場を設けて決めるようにしましょう。家財の処分実家じまいすることを決めたのであれば、次にすることは家財道具の仕分けです。仕分け方としては、処分するものと次の住まいに持っていくものとで分けるようにしましょう。可能であれば、処分するものの中でも売れそうなものとそうでないものを分けておくと、再度仕分けする必要がないので、二度手間にならずに済みます。家財道具の量によっては、実家じまいの中で最も時間がかかる工程となる可能性があります。しかし、子どもの頃の品や家族での思い出の品などは、一度処分してしまうと手元に戻すのは難しいため慎重に進めましょう。新しく住む物件を探す次に、新しく住む物件を探します。子どもと同居する予定であれば物件探しの必要はありませんが、賃貸物件やサービス付きの高齢者向け住宅への入居を検討しているのであれば、ある程度時間をかけて検討する必要があります。親が住む住まいを選ぶ際には、経済状況などや利便性なども考えて選ぶ必要があるため、家族間での話し合いは必須です。また、親の健康状態によってどの選択肢が最適か考える必要もあるでしょう。それぞれのポイントをバランスよく考慮しつつ、できるだけ親の意向に沿えるよう決めるのが大切です。実家を売却あるいは解体するここまで済ませたら、実家を売却、あるいは解体します。人によっては実家を売却してから新居を探す人もいるでしょう。もし、住宅の売却の目処が立っていて、資金の調整をしたいのであれば、先に売却するのもひとつの手です。ただし、家を売却して新居がすぐ見つけられなかった場合、住むところがなくなってしまいます。気に入った賃貸物件を見つけられたとしても、審査に通過できないといった問題が発生するかもしれないので、注意が必要です。また、家を解体するのであれば業者に依頼しなければいけません。費用は家の作りや坪数によって異なります。売却ではなく解体を考えているのであれば、業者に連絡をして詳細な見積もりを依頼しましょう。実家じまいについて本を読み、準備をしておくのが大切実家じまいは、親にとっても自分にとっても人生の中でも大きな転換点になります。そのため、実家じまいを行う際は、事前に流れや注意点などを確認するなど、慎重に進める必要があります。インターネットで情報を集めることも可能ですが、どの情報が必要か判断するのは難しいです。本であれば、実家じまいについて必要な点を網羅しているだけでなく、実家じまい経験者の体験談も知ることができるので、実際に行う際のイメージもしやすくなります。実家じまいに関する本を利用してスムーズな実家じまいを進めましょう。文:川瀬ユウキ