実家の片づけをすべきなのは親?それとも子ども?そもそも実家の片づけは誰がするのがいいのでしょうか。親が片づけない言い分は「片づけたい気持ちはあるけれど、年齢的に体力がないから無理」「(自分が死んだら子どもに)任せる。好きにして」といったもの。一方、子どもは「親が亡くなってからでは大変だから、元気なうちに親がやってほしい」と主張します。しかし、これでは責任の押し付け合いになってしまい、親子の確執を生む原因になりかねません。実家の片づけは、親子で話し合いながら一緒に進めていくことをおすすめします。ただし、主導権は子どもではなく親に委ねてください。子ども主導で実家を片づけるべきではない理由では、なぜ実家の片づけは親が主導でおこなったほうがいいのでしょうか?子ども主導だと実家の片づけがなかなか進まない理由を4つ挙げてみました。距離的に難しいからそもそも、実家から遠方に住んでいる場合は、気軽に片づけに行けません。帰省の際に片づけをするにしても、できる時間には限界があります。時間がないから子ども世代は、子育て世帯であることがほとんど。仕事や育児で忙しく、実家のことまで手が回らないというのが現状のようです。どこから手をつけていいか分からないから片づけに悩む実家のほとんどはモノが多いことが原因です。特に地方の場合、家が広くて部屋数も多いため、モノが多いことに気づいていない場合もあります。親子で要不要の判断基準が違うから実家には親が使っているモノばかり置いてあり、親の思い出が詰まったモノも多く、子どもの判断では勝手に処分できません。しかも親世代には“もったいない精神”が根強く残っているため、子どもが処分を促しても「まだ使える、捨てたくない」と反対されてしまいます。過去にも、モノを捨てる・捨てないで親子で押し問答になり、お互いにイライラして片づけをやめてしまう事例をいくつも聞きました。ですから、できるだけ親の意向に沿った片づけをしたほうがうまくいくのです。親子で一緒に実家を片づける10のコツ実家の片づけを成功させるコツは、前述で挙げたような子どもが実家を片づけにくい理由を解決していくことです。片づけが進むコツを10個挙げておきますので、当てはまりそうなものを試してみてください。片づける前のコツ①親に「片づけると暮らしやすくなる」というメリットを話す実家が広い場合、モノが多くても片づいていると思っているかもしれません。探し物をよくしているようなら「片づければ、探し物の時間と手間が減るよ」と話し、片づけた先の暮らしやすさを伝えてみましょう。②今の状態ではけがのリスクがあることを伝える「モノが落ちてきてけがをするかもしれないから」「モノにぶつかって転ぶかもしれないから」と親を心配していることを伝えます。こういったリスクを理由にして「だから一緒に家を片づけない?」と促してみましょう。③帰省時に片づけの時間をつくる遠方に住んでいて、なかなか実家の片づけを進められない場合は、帰省時に片づけの時間を設けましょう。とはいえ、片づける時間が限られているので、親にとって負担がかかりやすい家具などの重いモノや高い場所にあるモノの整理を優先して行うのがおすすめです。④一気に片づけない時間がないと帰省したときに一気にやろうとしてしまいがちです。短時間でまとめてやってしまおうとすると、モノの要不要の判断に時間がかけられないため「捨てなければよかった」と後悔する恐れがあります。片づけは一度にやろうとせず、定期的に帰省して少しずつやっていきましょう。片づけ中のコツ⑤子どもが実家に置いてある自分のモノは自分で片づける実家を物置代わりに使っている人も少なくないでしょう。その場合は、まず自分のモノを整理することから始めます。残しておきたいモノは自宅に持ち帰ります。要らないモノは処分しましょう。⑥危険な場所から片づけていく片づけることが決まったら、片づける場所の優先順位を決めておくことが大切です。モノが多すぎて落ちてきそうな場所やモノが直置きされていて転倒の危険がある場所など、早めに片づけたほうがいい場所から手をつけていきます。片づけなければならない理由が明白なので、親も納得して片づけてくれるでしょう。⑦親とコミュニケーションを取りながらモノを要不要に分ける子どもは、親に「これどうする?」とコミュニケーションを取りながらモノを要不要に分けていくほうがスムーズに進みます。このとき「捨てれば?」と決して言ってはいけません。あくまでも親主導で片づけてください。⑧親が「捨てたくない!」と言ったら尊重する親は簡単にモノを処分しようとしないかもしれません。だからといって親を叱りつけることはせず、意見を尊重してあげてください。“いま捨てること”が難しかったとしても、ある程度の期間を過ぎれば手放せるときがやってくると思っておきましょう。⑨親に手放したくない理由を聞く親が捨てたくないと言ったときは、できるだけ手放したくない理由を聞いてみてください。自分にとっては大したことがないモノだったとしても、親の思い出が詰まっていたり、ボロボロでも使いやすかったりといった何かしらの理由があるはずです。話を聞くと時間がかかるかもしれませんが、親の想いを大切にしていることを態度で見せておくと、親もガンコな態度を取りにくくなります。⑩実家じまいを提案する親が管理しきれないほど家が広くてモノが多い場合は、実家を処分して別の住まいに引っ越す「実家じまい」を提案してみるのもよいでしょう。大きな家に住んでいる以上、モノの多さは問題視されません。「今」の親に必要なモノはそんなに多くないはずです。把握できないほどのモノに囲まれた生活よりも、ほどよい広さの家に引っ越して大切なモノだけに囲まれた生活のほうが、親にとっても暮らしがラクになります。片づけを進める中で実家じまいのメリットも伝えていくとよいでしょう。実家の片づけはあくまでも親主導で行おう実家の片づけは、親にとっても子どもにとっても悩ましい問題です。だからといって子どもが勝手に判断して片づけてしまうと、親子関係の悪化につながります。あくまでも親主導で、親の想いを受け止めながら一緒に時間をかけて片づけていくのが理想です。実家の片づけは、親とのコミュニケーションが増え、親の判断力や健康面の低下に気づけるのもメリットです。子どもは親の目線で考えて、どうすれば暮らしやすくなるかを考えてみませんか?10年後、20年後の自分たちの暮らしの参考にもなるでしょう。次回は「実家の片づけをスムーズに行うための手順」をテーマにお伝えする予定です。