整理収納アドバイザーへの依頼の仕方整理収納アドバイザーに依頼する前に、まず自分が住む地域で整理収納サポートを実施している整理収納アドバイザーを探さなければなりません。ここでは整理収納アドバイザーの探し方と依頼の仕方を説明します。自分に合った整理収納アドバイザーを見つける整理収納アドバイザーを探すなら「整理収納アドバイザー+地域名」で検索するのが簡単です。相性が重要なので、ホームページやブログを見て、活動状況や実績・人柄を知っておくことをおすすめします。また、Instagramを使っている整理収納アドバイザーも多いので、Instagramから見つける方法もあります。お問い合わせから連絡する依頼してみたい整理収納アドバイザーが見つかったら、問い合わせ先に連絡してみます。その際はいきなり片づけを依頼するのではなく「事前相談」という形から入りましょう。というのも、整理収納アドバイザーによって考え方や進め方が異なるため、相性の良し悪しで満足度に大きな差ができてしまうからです。合わないと思ったら、きちんと断ることも大切です。正式に依頼したら実家を見てもらう相談したうえで信頼できる人だと思ったら、正式に依頼しましょう。スケジュール調整し、一度実家を見てもらいます。整理収納アドバイザーからのヒアリングに答えながら、部屋にどれくらいのモノがあるのか全体量を把握してもらいます。そこから整理収納アドバイザーが作業時間を計算して、見積を作成します。ただし、計算外の作業が発生することもあるため、必ずしも見積どおりにいくとは限らないということは覚えておきましょう。予算があれば早めに伝えておくと、料金トラブルを防げます。整理収納アドバイザーとほかの業者との違い整理収納アドバイザーは、産廃業者や不用品回収業者と違い、機械的なモノの処分はおこないません。依頼主の意向を聞きながら片づけを進めていきます。実家じまいや実家の解体などでモノの確認が必要なく、とにかくすべて処分してほしい場合は、業者に依頼したほうが早く安く済むでしょう。要不要を判断しながら「思い出のモノはとっておきたい」「ひとつひとつモノを見ていきたい」場合は、整理収納アドバイザーに依頼することをおすすめします。依頼後の片づけ作業の流れ見積を確認して、問題がなければスケジュール調整をおこない、片づけの日程を決めていきます。片づけの手順は、家の広さやモノの量によって異なりますが、おおよその片づけ作業の流れは以下のとおりです。① モノの整理(いらないモノは処分)② 定位置を決める③ 収納提案(必要であれば収納グッズを購入)④ ①で残したモノを収納①〜④を部屋ごとにおこないます。ただし実家の片づけの場合は、親が安心して暮らせるように安全対策が最優先です。片づけのペースや料金片づけ作業の進め方や料金は、依頼主の意向とモノの量によって異なります。依頼主は、どれくらいの期間でどの程度まで片づけを終わらせたいのかというゴールを設定しておく必要があります。整理収納アドバイザーは、ゴールにしたがって片づけを進めていくため、設定されたゴール次第では人数を増やすこともあるかもしれません。また、整理収納アドバイザーに丸投げするか、次回の訪問までに自分たちで進めておくかを決めておくことも大切です。丸投げすれば、それだけ時間とお金がかかりますが、片づける手間は省けるでしょう。なお、整理収納サポートの料金は時給換算している場合がほとんどで、平均的な時給は1時間4000〜5000円です。アシスタントを伴う場合は、さらに1人につき1時間2000〜3000円の料金がかかりますが、その分作業が早く終わるので安く済むこともあります。ただし、料金は整理収納アドバイザーによって異なるので、必ず料金表を確認してください。依頼主は親?それとも子ども?整理収納アドバイザーに依頼する場合、依頼主は親なのか、子どもなのかを明確にしておきましょう。親子のどちらがお金を出すのか、折半するのかも事前に話し合っておく必要があります。子どもが依頼する場合、あくまでも実家の片づけなので親に黙って依頼するようなことはしないでください。親子でコミュニケーションを十分に取ってから依頼し、要望を整理収納アドバイザーに伝えましょう。実家から遠く離れて暮らしているなら、基本的に整理収納アドバイザーと親にまかせたほうがスムーズです。作業が終わるごとに整理収納アドバイザーから結果報告を受けるようにして情報共有しておくことをおすすめします。実家に帰省して一緒に片づけたい場合は、整理収納アドバイザーとのスケジュール調整が必要です。また、親には整理収納アドバイザーとの片づけがどんな感じで進んでいるのかを別途聞いてみるのがよいでしょう。相性が合わず、親から不満が出るようであれば、別の整理収納アドバイザーへの変更を検討してみる必要があります。親が依頼した場合は、基本的に親主導でヒアリングして片づけを進めていくことになります。依頼主が親なので、子どもへの報告は親自身がおこなうのが一般的です。気持ちに寄り添った片づけを希望するなら整理収納アドバイザーに依頼してみましょう整理収納アドバイザーに依頼するメリットは、親の気持ち、子どもの気持ちに寄り添った片づけができることです。親も子も納得いく形で実家の片づけができます。実家の片づけをスムーズに進めるためには、親子できちんと話し合い、整理収納アドバイザーにしっかり要望を伝えることも大切です。時間がかかっても後悔のない片づけを希望するのであれば、相性の合いそうな整理収納アドバイザーを探して依頼してみてください。第10回は「実家の片づけの際に第三者を入れることのメリット」についてお伝えします。