第三者として実家の片づけを依頼しやすいのはどんな人?いざ、実家の片づけを第三者に頼もうと思っても、誰に頼めばいいのか迷ってしまいますよね?まずおすすめしたいのは、整理収納アドバイザーや生前整理アドバイザーといった個人の片づけのプロです。彼らは、実家の状況や家族の気持ちを丁寧に汲み取りながら片づけを進めるので、満足度の高い結果が得られるでしょう。次に挙げられるのは、産廃業者などの専門業者です。迅速かつ効率的に作業を進めてくれるので、片づけに時間をかけられない場合や短期間で片づけを完了させたい場合は、こういった専門業者に依頼するのがよいでしょう。実家の片づけを第三者に依頼する5つのメリット実家の片づけは、なぜ第三者に入ってもらったほうがスムーズに進むのでしょうか?ここでは、第三者介入による5つのメリットをご紹介します。親と子の感情的な衝突を防ぐ親と子だけで実家の片づけを進めていくと、モノの要不要の判断基準や価値観が違うため、感情的になってしまい、なかなか片づけが進みません。その点、第三者がいれば冷静な判断がしやすくなり、客観的に物事を進められるため、スムーズに片づけが進むでしょう。また、子どもが親のモノを勝手に処分してしまうのを防ぐこともできます。「取っておきたかったのに捨てられた」といった親子のわだかまりを残す心配もありません。きょうだい間のトラブルを防ぐきょうだいがいる場合、実家に対する考え方や価値観の違いから、片づけの際にトラブルが発生してしまうことがあります。また、「親の貴重品や財産がなくなった」といった相続に関わる揉めごとも、第三者に入ってもらうことで未然に防ぐことができるでしょう。肉体的な負担を軽減できる大型家具や重い物を移動したり処分したりするのは、親と子だけでは大変な作業です。しかし、第三者なら、そういった力仕事も手伝ってくれるので、体力的な負担を大幅に軽減できます。また、自分たちで片づけるときは、モノの扱いが乱雑になりがちです。しかし、第三者なら丁寧に扱ってくれるため、破損のリスクも減らせるでしょう。短時間で実家を片づけられる第三者=片づけのプロは、ゴールを決めて計画的に作業を進めていくため、効率的に片づけができます。適切な判断ができ、判断も早いので、親と子でやるよりもはるかに短時間で実家が片づいていくでしょう。また、お金を払って依頼している以上、片づけを先延ばしにすることもできません。親も子どもも集中して片づけに取り組めるという点も大きなメリットです。安全にモノを処分できる粗大ゴミの手配や、分別が難しいゴミの処理なども、第三者なら安心して任せられます。業者によっては不用品を買い取ってくれるところもあります。的確に判断してモノを処分できるので「捨てたいけれども捨て方が分からない」という理由でモノを放置することもないでしょう。実家の片づけに第三者を入れるデメリット実家の片づけに第三者を入れるメリットがある一方で、デメリットもあります。どんなデメリットがあるのか挙げてみました。費用がかかる当然ですが、専門業者に依頼すると費用が発生します。自分たちでやるよりも時間もかからず負担も少ない反面、どうしてもお金がかかってしまいます。事前に家族で話し合い、予算を決めておくことが大切です。金額が分からない場合は、複数の業者から見積を取ってみるのもよいでしょう。ただし、イレギュラーな作業や作業時間の延長が発生した場合は、見積金額よりも費用がかかることもあります。作業ペースについていけないことも第三者に頼めば、片づけはスピーディーに進みます。しかし、そのスピードに気持ちがついていけない可能性があることを考慮しておかなければなりません。プロの判断は迅速ですが、後で冷静になって考えてみると「やっぱりあれは捨てなければよかった……」と後悔してしまうこともあるかもしれません。もし作業が早すぎると感じたら、ペースを落としてもらえるように伝えましょう。ただし、作業スピードが落ちる分、時間と費用がかかることは理解しておく必要があります。どれくらいのペースで進めたいのか、事前に親子で話し合っておくとよいでしょう。作業中も、随時相談しながら進めていくことをおすすめします。第三者の力を借りて、納得のいく片づけを!実家の片づけの際に第三者に入ってもらうと、精神的にも肉体的にもとてもラクになります。もちろんデメリットもありますが、それ以上にメリットがあるといえるでしょう。ただし、第三者に依頼するとなると費用も発生しますので、どのように実家を片づけるのが自分たちにとって最適なのか、家族でよく話し合うことが大切です。実家に住む親が納得し、安心して安全に暮らせる環境を作ることを目指しましょう。第11回は「生前整理アドバイザーに依頼するとできること」についてお伝えします。