お墓参りの頻度、減っている?「お墓参りには行きますか?」そう聞かれたとき、あなたはどう答えますか。調査結果では、ミレニアル世代の84.7%が「何らかの形でお墓参りをしている」と回答。ただし、年に1回以上行く人は48.0%、不定期に行く人は 36.7% という結果になりました。2022年3月に40代以上を対象に実施した全石協のアンケート調査と比べると、年に1回以上お墓参りをする割合が64.5%だったため、ミレニアル世代は16.5ポイント低くなっています。「忙しくてなかなか行けない」「実家が遠くて足が向かない」そんなリアルな事情が透けて見えますね。お墓、いらないかも?「お墓は必要だと思いますか?」この問いに対して、ミレニアル世代の答えはこうでした。「必要ない」と答えた人の理由を見てみると、一番多かったのは 「管理維持が大変」(28.8%)でした。たしかに、お墓は維持費がかかりますし、遠方にあると定期的にお参りに行くのも難しいですよね。「お墓参り=家族のつながり」という考え方も薄れてきているのかもしれません。自分のお墓、どうする?「では、自分が亡くなったらどこに入りたいですか?」そんな問いに対しては、こんな結果になりました。「子どもに決めてもらえばいい」と考えている人が半数以上を占めています。昔は「家のお墓に入るのが当たり前」でしたが、今は供養の選択肢が増えました。「親と同じお墓に入らない」という選択も、ミレニアル世代にとっては自然な流れなのかもしれません。だからこそ、親が元気なうちに話しておきたいお墓のことは、簡単には決められません。「後で考えればいいや」と思っているうちに、ある日突然、決断しなければならない日がやってきます。だからこそ、親が元気なうちに「お墓どうする?」と話してみることが大事です。どんな供養の方法があるのか。親はどんな希望を持っているのか。子どもとして、どこまで関わるべきなのか。親が元気なうちに話しておけば、「こんなはずじゃなかった」と後悔することは減るはずです。お墓は、ただの石ではありません。親の想いを受け継ぐ、大切な場所です。だからこそ、一度じっくり考えてみる時間を持ちたいですね。出典:全国石製品協同組合「ミレニアル世代(1981年~1996年に生まれた世代)の“お墓”についての考え方をアンケート調査」(2025年3月10日公開)