親世代の終活:どういうきっかけで始めるのか株式会社終活のまどぐちが行った調査では、65歳以上の親が終活を始めた理由として、「自身の健康や年齢を意識したため(72.5%)」が最も多いことがわかりました。年齢を重ねる中で、「そろそろ準備をしないと」と感じる人が多いようです。また、「相続やお金について意識したため(28.7%)」や「家族や親族の影響(24.2%)」も挙げられており、親が終活を始めるきっかけには、家族や親族の影響が強いことが分かります。親世代が取り組んでいる終活の具体的な内容調査によると、65歳以上の親が実際に取り組んでいる終活は以下のようなものです。遺品の整理(42.3%)エンディングノートの作成(30.2%)家族との終活に関する話し合い(29.3%)親が進めている終活の中で最も多いのは「遺品整理」であり、身の回りの整理から始める人が多いことが分かります。しかし、エンディングノートを作成したり、家族との話し合いを進めている人はまだ少なく、親が自分の希望をどのように伝えるべきかに悩むことが多いといえます。こうした場面では、子ども世代がサポートすることが重要です。65歳以上の親世代が感じる終活のハードル一方で、調査によると、終活に取り組む際に最も難しいと感じている人も少なくないようです。何から始めればいいか分からない(26.6%)家族との話し合い(22.4%)財産整理(21.8%)終活を進める上で、親世代は多くのことに不安を感じており、「何から始めればいいのか分からない」という声が最も多く上がっています。特に、家族との話し合いが煩わしいと感じている人が多く、子どもとして積極的に関わり、サポートすることが求められます。親と一緒に終活を進めるためのアクションプラン親の終活をサポートするためには、子ども世代が積極的に関与することが大切です。ここでは、親と一緒に進めるための最初のステップを紹介します。気軽な会話から始める終活の話題は、どうしても重たく感じがちです。しかし、まずは「昔の写真を一緒に見よう」など、思い出話をきっかけにすると、自然と今後の話に繋がりやすくなります。軽く「この家って、いつから住んでたんだっけ?」と聞くところから始めてみましょう。エンディングノートを一緒に開いてみるエンディングノートは、自分のことを整理するためのツールです。書きやすい項目から始め、少しずつ進めていくことで、親も前向きに終活を考えることができます。子どもが一緒にエンディングノートを見ながら、記入していくことは、親にとっても大切な気持ちを伝える貴重な時間です。実家のモノの整理を一緒に進める「遺品整理(生前整理)」は、親子で取り組みやすい活動の一つです。物を整理することで、親の意向を知りながら、必要なものや不必要なものを整理していきます。実際に「残しておきたいもの」と「譲っても良いもの」を分けることから、相続や遺言の話題にも自然につながっていきます。親と一緒に進める終活のメリット終活を進めることで、親と子ども両方にとってさまざまなメリットがあります。親の希望を事前に知ることができる相続や財産整理がスムーズに進む家族間のコミュニケーションが深まる終活を通じて、普段なかなか話せないことも気軽に話せるようになります。親と子どもでしっかりと話し合い、準備を進めることで、親の希望を尊重しつつ、家族全員の納得のいく形で終活を進めることができます。「親が元気なうちに」一緒に終活を始めよう親が元気なうちに、終活を始めることが最も重要です。いざという時に慌てず、親の希望をしっかりと聞きながら準備を進めるためには、子ども世代の関わりが不可欠です。まずは、軽い会話から始めてみましょう。「最近、終活について考えたことある?」と声をかけるだけで、親がどのように考えているかを知ることができます。時間はあっという間に過ぎてしまうので、今のうちから家族で一緒に終活について考えてみませんか?出典:株式会社終活のまどぐち「新サービス発表のプレスリリース」(2025年4月2日公開)