「もしかしたら」と思いながら、何年も眠ったまま株式会社AZWAYが2026年1月に実施した調査では、328人に「家の中で価値があるかもしれないと感じるモノ」を聞きました。1位は「昔のゲーム機・ソフト」。3割近くの人が挙げています。かつて数千円で買ったファミコンやスーパーファミコンのソフトが、今では数万円、レアなものは数十万円になることもある――そんな話を耳にして、「もしかしたらうちにも」と思った経験がある人もいるかもしれません。2位以降には、古銭や記念硬貨、切手、レコードやCD。親世代が集めていたもの、自分が昔趣味で集めていたもの。捨てるには惜しいけれど、使う予定もない。そんなものたちが、実家のどこかに眠っています。貴金属、ブランド品、フィギュア、本や漫画、カメラ、着物――。買ったときは高かった、思い入れがある、いつか使うかもしれない。そう思って取っておいたものが、気づけば何年も、ときには何十年も、そのままになっていることもあるかもしれません。保管場所は「見えないところ」が多いこれらのものは、どこに保管されているのでしょうか。半数以上の人が「押入れ・クローゼット」と答えています。引き出しや棚も多く、実家の部屋に置いたままという人も3人に1人いました。日常的に目に触れない場所だからこそ、存在は分かっているのに手が付かない。実家を離れて暮らしている人が多い中で、実家が「過去の持ち物の保管庫」のようになっている様子も見えてきます。「調べようと思ったことはある。でも……」興味深いのは、半数以上の人が「価値を調べようと思ったことがある」と答えていることです。それなのに、実際にはそのまま。なぜでしょうか。最も多かったのは「必要になったタイミングで考えようと思っている」という声でした。今すぐ困っているわけではない。押入れに眠っていても生活に支障はない。だから、後回しになってしまうのです。次に多かったのが「調べ方が分からない」。どこに相談すればいいのか、どうやって価値を調べればいいのか、信頼できる業者はどこなのか――具体的な方法が分からないと、最初の一歩が踏み出せません。「確認や整理、査定に時間がかかりそう」「相場が分からず動けない」「手放すのが不安」といった声も。押入れから全部出して、一つひとつ確認して、写真を撮って――そのプロセスを想像するだけで、面倒になってしまうのかもしれません。「捨てるのは惜しい。でも、どうすればいいか分からない」調査では、具体的なエピソードも聞いています。「実家の押入れに、子どもの頃に集めていたトレーディングカードが段ボールで数箱ある。当時は夢中になって集めていたが、今となっては価値があるのかも分からない。でも捨てるのは忍びない」「祖母が集めていた切手コレクションが何冊もある。丁寧にファイリングされているが、価値があるのか判断できず、そのまま保管している」「昔使っていた一眼レフカメラとレンズが数本ある。デジタルに移行してから全く使っていないが、高かったので捨てられない」「学生時代に使っていたギターとアンプ。もう弾かないが、思い入れがあって手放せずにいる」これらの声に共通しているのは、「もしかしたら価値があるかもしれない」という期待と、「でも、どうすればいいか分からない」という戸惑いです。価値が分かったら、どうする?もし価値が分かったら、どうしたいか――。半数以上の人が「売って現金化する」と答えています。使っていない、今後も使う予定がない、場所を取るだけ。それなら、お金に変えられるならそうしたいと思うのは自然なことかもしれません。一方で、4割近くの人が「保管して使い続ける」と答えているのも印象的です。価値があるなら売る、という単純な話ではない。思い入れがある、いつか使うかもしれない、家族から譲り受けたものだから――。金額よりも大切なものがある、ということなのでしょう。ちなみに、どのくらいの価値があると思うか聞いたところ、最も多かったのは「1〜5万円」でした。数百万円のお宝を期待しているわけではなく、数万円程度の臨時収入になればいい――そんな控えめな期待が見えてきます。一方で、4人に1人は「分からない」と答えていて、価値の判断そのものが難しいと感じている人も少なくないようです。「もしかしたら」を、小さな一歩に変えるために押入れに、クローゼットに、実家の部屋に。価値があるかもしれないものが眠っている――そう思いながら、何年も、ときには何十年も、そのままになっている。調べ方が分からない。時間がかかりそう。相場が分からない。今すぐ困っているわけではない。そんな理由で、後回しになってしまう。でも、「必要になったタイミングで考えよう」と思っている今のうちに、少しだけ向き合ってみるのも良いかもしれません。価値を調べる方法が分かりやすくなれば、眠っている価値が動き出す可能性もあります。大切なのは、売るか売らないかではなく、自分にとってどうしたいかを考えること。思い入れがあるなら、大切に使い続ければいい。もう使わないと思うなら、必要としている誰かに譲るのもひとつの選択肢です。押入れの奥、クローゼットの隅、実家の部屋――。そこに眠っているものと、少しだけ向き合ってみませんか。【調査概要】調査対象:10代〜70代の男女 調査期間:2026年1月6日〜2026年1月15日調査方法:インターネット調査回答者数:328人※本記事は、株式会社AZWAYが実施した「実家にある価値のあるモノ調査」の結果を基に作成しています。