帰省した人の96.4%が「親の老い」を感じているミドルエイジ女性向けWebメディア「HALMEK up」とハルメク 生きかた上手研究所は、全国の40~65歳の女性573人を対象に、「お盆の帰省に関する意識・実態調査」を実施しました。別居する実親がいる人に、これまで実家へ帰省した際に「親の老い」を感じたことがあるか尋ねたところ、96.4%が「ある」と回答しています。具体的な変化として多く挙げられたのは、「体力が落ちた」が53.1%、「耳が遠くなった」が49.0%、「物忘れが増えた」が47.3%でした。年代による違いもあり、回答者が40~54歳の場合は「身長が縮んだ」「シワやたるみが増えた」「白髪が増えた」など、親の見た目の変化から老いを感じる傾向が見られました。一方、60~65歳では、物忘れや病気、ケガ、介護の必要性といった、暮らしに関わる変化を挙げた人が多かったそうです。普段は電話やメッセージで連絡を取り合っていても、声や文章だけではわからないことがあります。家の中を歩く様子や食事の量、テレビの音量、会話のテンポなど、同じ場所でしばらく過ごすからこそ気づく変化もあるのかもしれません。「気づいた」からといって、すぐに答えを出さなくてもいい親の変化を目の当たりにすると、驚いたり、寂しくなったりすることもあります。「この先、ひとりで暮らし続けられるだろうか」「介護が必要になったらどうしよう」「今のうちに、実家やお金のことを聞いておいた方がよいのでは」そんなふうに、一気に先のことまで考えてしまう人もいるでしょう。ただ、一度の帰省で見た様子だけでは、親の暮らしのすべてはわかりません。以前より休む時間が増えていたとしても、帰省の準備で疲れていたのかもしれません。同じ話を繰り返していたとしても、たまたま話したい出来事だった可能性もあります。大切なのは、ひとつの変化だけで親の状態を決めつけることではなく、「前と少し違った」という自分の気づきを覚えておくことではないでしょうか。まずは「これから」より「今」の暮らしを聞いてみる親の変化が気になったとき、すぐに介護や相続などの話を切り出そうとすると、親が身構えてしまうことがあります。子どもから見れば心配しているだけでも、親にとっては「急に年寄り扱いされた」「自分の生活に口を出された」と感じることもあるでしょう。まずは、現在の暮らしについて尋ねてみる方法もあります。「最近、買い物はどうしてる?」「暑い日が続いているけど、家ではどう過ごしてる?」「病院に通うの、大変じゃない?」「最近、何か困っていることはある?」質問を続けるのではなく、普段の会話の中で少し聞いてみる。自分の近況や悩みを話したうえで、親の様子を尋ねてみるのもよいかもしれません。親の答えが、子どもの望むものとは限りません。「特に困っていない」「自分でできるから大丈夫」と言われることもあります。そんなときも、すぐに説得しようとせず、「今はそう考えているんだな」と受け止める。会話を一度で終わらせず、これからも話せる余地を残しておくことが、次のやりとりにつながります。親と自然に話せる関係ばかりではない実家や親のことを考えるとき、親子が仲良く、何でも率直に話し合える関係であることが前提になりがちです。けれど、親と話すと感情的になってしまう人もいれば、長い間ほとんど連絡を取っていない人もいます。親から将来の話を拒まれたり、家族の中で考えがまとまらなかったりすることもあるでしょう。親との関係によっては、無理に会話を増やしたり、すべてを聞き出したりしなくてもよいと思います。気づいたことをきょうだいと共有する。次に連絡したときに、もう一度様子を聞いてみる。必要になったときに相談できる場所を調べておく。今の自分にできる範囲で、親との関わり方を考えてみることも、ひとつの向き合い方です。帰省は、親の今とこれからを考えるきっかけになる今回の調査では、帰省をきっかけに「親の終活や相続」について考えたことがある人は80.0%でした。また、帰省時に親と終活や相続について話したいか尋ねたところ、「すでに話し合ったことがある」が44.0%、「話したい」が36.8%となっています。帰省によって親の変化に気づき、これからのことを考えはじめる人は少なくないようです。ただし、帰省中に必ず終活や相続の話をしなければならないわけではありません。限られた滞在時間の中で、大切なことをすべて話そうとすると、親にとっても子どもにとっても負担になることがあります。まずは、一緒に食事をしたり、最近の暮らしについて話したりする。帰省後に電話をかけて、会話の続きをしてみる。「少し気になることがあった」という感覚を忘れず、親の現在を知ろうとすることが、これからを一緒に考えるための小さな一歩になるのかもしれません。出典:HALMEK up×ハルメク 生きかた上手研究所調べ【調査概要】調査名:お盆の帰省に関する意識・実態調査調査方法:Webアンケート調査対象・有効回答者数:全国の40~65歳のHALMEK up会員の女性573人調査実施日:2026年6月19日~6月23日調査主体:HALMEK up、ハルメク 生きかた上手研究所