親や祖父母の「聞こえの悪さ」を51.6%が実感まず、全国の20〜59歳の男女を対象に行った事前調査で、親や祖父母が健在の1,549人に「聞こえ」について課題を感じることがあるかを聞きました。その結果、「よくある」が21.0%、「たまにある」が30.6%。合わせて51.6%が、親や祖父母の「聞こえの悪さ」を感じていることがわかりました。また、親や祖父母の健康や暮らしぶりについて「不安を感じる」と答えた人は77.5%。具体的な不安では、・体調・持病のこと 65.2%・物忘れや認知機能のこと 56.1%・聞こえが悪くなっていること 49.0%と、「聞こえ」は体調や物忘れなどに続く不安のひとつとなっています。親の変化というと、病気や足腰の衰えなどに目が向きがちですが、「聞こえ」も日々の暮らしのなかで気づきやすい変化なのかもしれません。8割が「普段の会話・食事中」に聞こえの変化を感じているでは、どんなときに親や祖父母の聞こえの変化を感じているのでしょうか。ここからは、親や祖父母の聞こえに課題を感じている20〜59歳の男女200人(親との同居・別居は問わず)を対象とした本調査の結果です。変化を感じる場面として最も多かったのは、「普段の会話・食事中」で80.2%。次いで「テレビを見ている時」が50.9%でした。何か特別な出来事があって気づくというより、一緒に食事をしたり、何気なく話したりする日常のなかで「前と少し違うかも」と感じる人が多いようです。離れて暮らしている場合も、電話で話したり、久しぶりに会って一緒に過ごしたりしたときに、以前との違いを感じることがあるかもしれません。気になっても54%が「本人に言うのをためらった」一方で、親や祖父母の聞こえの変化に気づいても、それを本人に伝えるのは簡単ではないようです。聞こえの変化が気になった際、本人への指摘や対策の提案をためらった経験について聞いたところ、「よくある」が17.0%、「たまにある」が37.0%。合わせて54.0%が「ためらったことがある」と回答しました。その理由として多かったのは、・本人が指摘されるのを嫌がりそうだから 58.3%・老いを実感させてしまうようで言いにくい 49.1%でした。「最近、耳が遠くなったんじゃない?」そう伝えることで、本人を傷つけてしまうのではないか。老いを突きつけるようで言いづらい。そんな子ども世代の気遣いが、調査結果からもうかがえます。親世代の3人に1人も、日常生活で「聞こえの困りごと」一方、親・祖父母世代自身は、聞こえについてどう感じているのでしょうか。全国の60〜89歳の男女2,000人を対象とした事前調査では、日常生活で聞こえの困りごとが「よくある」と答えた人が7.7%、「たまにある」が25.4%。合わせて33.1%、約3人に1人が何らかの困りごとを感じていました。さらに、聞こえに課題を感じ、調査時点で補聴器や集音器を使用していない200人に具体的な困りごとを聞いたところ、・テレビやラジオの音量が大きくなった、聞き返しが増えた 59.5%・普段の会話が聞き取りにくい 39.0%などが挙がっています。ただし、この200人は、もともと聞こえに課題を感じている人を対象とした結果です。親・祖父母世代全体の割合ではない点には注意が必要です。「歳のせい」と様子を見ている人も51%聞こえに課題を感じていても、何らかの対策をしているとは限りません。聞こえに課題を感じ、補聴器や集音器を使用していない200人にその理由を聞いたところ、「歳のせいだと思い様子を見ている・大きな支障はまだないから」が51.0%で最も多くなりました。また、家族から聞こえについて指摘されたり、対策を勧められたりした経験が「ある」人は32.5%。指摘を受けたことがある人のうち、66.2%は「少し気になったが特に行動しなかった」と答えています。子ども世代は「言いにくい」と感じ、親世代は「まだ大きな支障はない」と考えている。聞こえのことは、お互いが気になっていても、話題にするきっかけをつかみにくいテーマなのかもしれません。「聞こえてないでしょ?」ではなく、まずは親がどう感じているかを聞いてみる聞き返すことが増えたり、テレビの音量が大きくなったりすると、家族としては気になるものです。とはいえ、子どもが変化に気づいたからといって、親自身も同じように困っているとは限りません。「耳が遠くなったんじゃない?」「ちゃんと聞こえてる?」と一方的に指摘するのではなく、「最近、会話で聞き取りづらいことある?」など、まずは本人がどう感じているのかを聞いてみる。そんなところから始めてもよさそうです。今回の調査では、敬老の日にモノより「一緒に過ごす時間や体験」を贈りたいと答えた子・孫世代は62.0%でした。贈りたい体験では、「一緒に食事を楽しむ時間」が69.4%、「家族との会話を楽しむ時間」が62.9%と上位になっています。敬老の日だからと、改まって「聞こえ」について話す必要はないかもしれません。一緒に食事をしたり、ゆっくり話したりする。そんな時間のなかで、親が今どんなことに困っているのか、以前と変わったことはないかを知ることもできます。親の「聞こえ」もまた、親の今の暮らしを知るひとつになるはず。ぜひ次に会うときに、話のきっかけにしてみてください。【調査概要】調査名:『cocoe(ココエ) 敬老の日「聞こえと会話」に関する実態調査』調査方法:インターネット調査実施時期:2026年8月7日〜8月12日<事前調査>子・孫世代:親・祖父母をもつ全国の20〜59歳の男女2,000人親・祖父母世代:全国の60〜89歳の男女2,000人<本調査>子・孫世代:聞こえの課題を感じる親・祖父母をもつ20〜59歳の男女200人(同居・近居・別居問わず)親・祖父母世代:聞こえの課題を感じ、調査実施時期に補聴器・集音器を使用していない60〜89歳の男女200人調査主体:NTTソノリティ株式会社出典:cocoe(ココエ)『敬老の日「聞こえと会話」に関する実態調査』NTTソノリティ調べ