37.2%が、自分や家族の家に「空き家」の可能性調査では、自分または家族が所有する家について、すでに空き家になっている、もしくは将来空き家になる可能性があると答えた人は37.2%。5,000人のうち1,859人が自分や家族の家と空き家問題との間に何らかの接点があると回答したことになります。「空き家」と聞くと、長い間誰も住んでいない家を思い浮かべるかもしれません。しかし、今は親が暮らしている実家も、将来を考えれば無関係とは限りません。親が高齢者施設などへ住み替える、子どもの近くへ引っ越す、あるいは亡くなる。さまざまな理由で住む人がいなくなれば、その家をどうするのかを家族が考えることになります。35%は「話し合う必要を感じているが、まだ話していない」では、空き家になる可能性がある家について、家族はどこまで将来を考えているのでしょうか。自分や家族の家がすでに空き家、または将来空き家になる可能性があると回答した1,859人のうち、最も多かったのは「家族で話し合う必要を感じているが、まだ行っていない」で35.0%でした。「いつかは考えないと」と思いながら、まだ具体的な話にはなっていない。そんな家庭が少なくないことがうかがえます。一方で、「放置・何も考えていない」と回答した人も20.7%いました。この割合は前年より2.0ポイント増えています。空き家になる可能性を認識しているからといって、その後どうするかまで決まっているとは限らないようです。親が住んでいるうちは、実家の将来を想像しにくい?親が元気に暮らしていると、「実家をどうするかなんてまだ先の話」と感じるのも自然なことです。そもそも親自身が今後もその家で暮らしたいと思っているかもしれませんし、子ども側から突然「この家、将来どうする?」と聞かれても、すぐに答えが出るとは限りません。それに、実家には、資産としての側面だけでなく、親が長く暮らしてきた場所としての思いもあります。だからこそ、「空き家にしないために今すぐ何かを決めなくては」と考えるより、まずは親がこれからどんな暮らしをしたいのかを知るところからでもいいのかもしれません。まずは「この家をどうする?」より、今の暮らしを知る実家の将来について話そうとすると、つい、「この家、誰が相続する?」「売る? 貸す?」「片づけはどうする?」と、結論を求める話になりがちです。でも、それより前に聞けることもあります。「この家でこれからも暮らしたい?」「家のことで最近大変になってきたことはある?」「もしここに住まなくなったら、この家をどうしたいと思ってる?」といったそんな会話であれば、すぐに売却や相続の話まで決めなくても、親が実家についてどう考えているのかを少しずつ知ることができます。もちろん、家族関係によっては実家について話すこと自体が難しい場合もあるでしょう。その場合は無理に話を進める必要はないですし、一度の会話ですべてを決める必要もありません。空き家になる前の実家について考える空き家問題というと、「空き家になったあと、どう活用するか」「どう処分するか」という話に目が向きやすいものです。でも今回の調査を見ると、その手前にいる人も少なくありません。今は誰かが住んでいるけれど、将来は空き家になるかもしれない。その可能性に気づいているけれど、まだ家族では話していない。実家の将来について考えることは、必ずしも今すぐ結論を出すことではありません。まずは、親がどんな暮らしを続けたいのか、その家をどう思っているのか。子どもやきょうだいは、実家についてどんな考えを持っているのか。それぞれの思いを知ることから始めてみる。空き家になってからはじめて考えるのではなく、まだ誰かが暮らしている今だからこそ、少しずつ知っておくことで、将来への不安も少しやわらぐのではないでしょうか。【調査概要】調査:「2026年 住宅居住白書」調査対象:全国の20〜65歳の男女有効回答:5,000人調査:公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会/公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会出典:「2026年 住宅居住白書」